バネが強く炭の性質を持つことで比重の軽い、熱や電流で虹色に変色する皮膜を持つ、チタン (Titanium) を使って作られたゴング。
その倍音豊かな深い音の響きをサイマティクスの手法でビジュアライズした作品。
ゴングの音をマイクで拾い、アンプを通し、シャーレに貼った水にスピーカーから振動として伝えるというシンプルな構成で、自在に姿を変えるあらゆる生き物の原型のような音の姿を捉えることに成功した。
コンピュータの中で生まれるものは、現象界の常に数歩後を一方的にコピーし続けるだけのシュミレーションとしてしか在れないが、それとは無縁のこれが自然宇宙のテクノロジーの本質、元素マテリアル「水」の表面で視覚化された音=振動=波の姿
◼Cymatics
音の振動を水や砂に伝えることで、揺れや響きが模様として現れる現象を観察・可視化する技術。見えない音の形やエネルギーの流れを映し出す。