mauve du jour 展示作品
oil on canvas
自分にも黒若しくは黒と赤の時代があり青と茶の季節も当然あったが後年ロンドンで通っていた学校で性格から色を算定するという授業があり引き裂かれている自分の色はモオブだということになった
モオブといえばゴッホにsouvenir de mauve(モオブ氏の形見)てふ庭の杏の作品あり同じく異様な厚塗りに特徴のある祖父碓田克己にも同じく長野の馴染みの杏の花の白の飛沫をぶち撒けた油彩が遺されていてほんらいのモオブよりも白眼勝を自分のモオブと誤読して以来ブログですとかチラシだとかの背景に殊更に充てがうことになり日本に帰って最初に作ったCDもタイトルをSouvenir de Mauveと名付けるほどだった
今回の展示やサンプル盤のジャケットの制作にあたっては祖父の遺品の描きかけのキャンバスにmauveを塗るという一点に絞りblues du jourというマヘルの即興のフォーマットを平面に転用し戦前からの具象抽象の油絵科史に渡りを付けてmauve du jourというタイトルにしてみた